介護医療院とは、要介護の利用者に対して、医療と介護、及び生活の場を提供する施設をいいます。病院と老人ホームが一体化したような施設をイメージすると分かりやすいでしょう。介護医療院には医師や看護師が常駐しているのが特徴で、喀痰吸引や経管栄養など医療行為もできる優れた新しいタイプの施設です。
この施設で働く介護スタッフの仕事は、基本的に他の施設で働く介護スタッフとはそれほど変わりはありません。利用者に対する食事介助、排泄介助、入浴介助がメインの業務です。その他には、看護師などのスタッフと協力して、利用者に対するレクリエーションを企画し実施するという業務もあります。
レクリエーションとは季節の行事などのことで、利用者の生きがいともなる大切なイベントです。看護師や介護スタッフはより多くの利用者たちが積極的に参加してくれて、十分にストレス解消でき楽しめるイベントを立案する必要があります。イベント開催中も利用者が体力的にも無理なく参加できるように配慮し、見守ることも大切です。利用者が体調を崩した場合は、医師や看護師と連携して処置します。
その他の業務としては、リハビリテーションがあります。たとえば、大きな手術をした利用者がいる場合、1カ月程度は寝たきりになることもあるかもしれません。しばらくの寝たきり生活によって失った筋肉を再び復活させるためにも、リハビリテーションは欠かせない業務です。
また、介護医療院の場合は、利用者はそこで生活をしているという特徴があります。そのため、時には炊事、洗濯、掃除、買い物などの生活援助も大切な業務に含まれます。